住宅の買い替え、購入と売却、どちらを優先させるべきか?
不動産の売却を考えておられる皆様の中でも、売却の理由は様々だと思います。
今回のテーマは、「住宅の買い替え」についてです。
相続した空き家を売却するとか、両親と同居することになったのでマイホームを売却する、というような方は問題にはならないのですが、買い替えを考えた場合、購入と売却のどちらを先に考えていけばよいか、というのは気になるところだと思います。
ローンの支払いがあるなら、売却優先
結論から言うと、売却を優先させた方がうまくいく、と思います。
特に、住宅ローンの支払いがまだ残っている場合は、売却を優先させてください。
住宅ローンを完済している方や、現金で新居を購入しようとされている方は、購入優先で考えていかれても大丈夫です。
新居を決めて、引っ越しを済ませてから、ゆっくり売却を考えていかれたら良いと思います。
でも、住宅ローンをまだ支払っている方は、売却先が決まってから購入を考えてください。
「売却を優先する」ということは、現在の家の売却代金を、新居の購入資金にあてるということです。
売却代金を得た上で、購入する物件を検討する流れなので、資金計画が立てやすく、納得して購入物件を決めることができるので安心です。
買い替えの場合の決済までの流れ
①今のマイホームの査定を不動産会社に依頼する
②購入に当たっての資金計画を立てる
③売却を不動産会社に依頼する
④売却の契約
⑤売却価格から予算を決定し、購入物件を探し始める
⑥新居の契約
⑦売却と購入の決済
売却と購入を同時進行で進めた場合
買い替えの場合、理想は購入と売却が同時にできることです。
しかし、これはなかなか難しい。
気にいる新居は見つかったけれど、売却先が見つからない!というケースは多いです。
買い替えを考えるお客様は、どうしても新しいお家の方に気をとられてしまいます。
次はこんな家にしよう、こんな地域に住みたい、と夢を描かれます。
購入先は真剣に探されるので、案外見つかりやすいのです。
しかし、売却となると、売主様がいくら真剣に考えても、購入希望者がいなければどうしようもありません。
よほど立地が良かったり、相場よりかなり安ければ、早々に買い手がつくでしょうが、そんな売主様は少ないでしょう。
実際のところ、売却と購入を考えた場合、購入の方が成約するまでの時間が短いようです。
真剣に購入をお考えの方は、2、3か月以内に成約される方が多いです。
しかし、売却については、もっと時間がかかることはよくあります。
欲しい物件はあるのに、売却ができないと、焦りが出てきます。
焦ってしまい、不動産会社に買い取りを依頼することになるかもしれません。
しかし、買取だとかなり金額が下がります。
買取った不動産会社は、利益を乗せて転売するのですから、安く買い取るのことになるのです。
焦って安く売ってしまわないように、業者に買取ってもらうのは最後の手段にしてください。
新しいマイホームの購入資金に売却代金を当てている場合、購入不動産は決まったけれど、家が希望額で売れなくて、結局購入を断念することにもなりかねません。
以上見てきたように、購入と売却を同意に進めた場合、大きな損をしないように注意が必要なんです。
売却優先のメリット
■売却代金がわかるので、いくらくらいの新居が買えるのか把握できる。
■売却を焦ることなく、落ち着いて売却を進めることができる。
■無駄な値引きをしないですむ。
■新居の決済がが迫っているのに、売却先が決まっていない(資金がない)ことへの精神的ストレスない。
■資金を調達できず、違約解約となることがない。
売却優先のデメリット
■タイミングよく新居が見つからないと、とりあえず、アパートなど「仮住いへの引っ越し」をしなければならず、2度の引っ越しで余計な費用と労力がかかってしまう。
■売却先が決まらないと、新居の購入時期が遅くなる。
まとめ
今の家を売って住み替えを考えている方で、ローン残高がある方は、
今のマイホームの売却を優先させ、その売却資金を新居購入に充てるとスムーズに買い替えができます。
住み替えの場合、考えなければならないことが多いので、タイムスケジュールをしっかり立てて取り組んでくださいね。
編集後記
このところ急に寒くなりましたね。
昨日は、一日店を休業にさせて頂いて、会社のメンバーで淡路にフグを食べにいきました。
洲本城址と伊弉諾神社へも寄りましたが、寒かった~~(~_~;)
でも、美味しい食事と親睦を深める楽しい一日でした!
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不動産売却に関する、ちょっとした不安も聞かせてください。
売却不安解消コンサルタント
株式会社中谷不動産 売却担当 柳田いつみ
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監修者情報
- 不動産売却のプロとして、
皆様のお力になりたい。 -
代表取締役 柳田 伊津美